HOME » 油職人今昔話
人は皆夢を持って生きていたいと思っている。
よくプロのスポーツ選手が子供達に向かって夢を持って欲しい、夢を持てば僕のようになれるって言っている場面がある。この言葉によってどれだけの子供がこの選手と同じになれるのだろうか?
又、どれくらいの子供が挫折していくのだろうか?
プロ野球の選手って野球少年の何パーセントがなれるんだろう?ましてや大リーガーになれる確率ってどのくらいなんだろう。
夢は夢でしかないと思う。
だからスポーツ選手は夢を持ってと言うのかもしれない。
でもスポーツ選手の言う夢の本当の意味を理解できる子供達はどの位いるのだろうか・・・・・
おいらの夢はことごとく破れている。
最初の夢は大工。
当時新築ラッシュで近所の至る所で家を建てていたので大工の仕事ぶりを見ていてカッコいいと思っていた。
次は野球の選手。
巨人に入団して間もない頃の長嶋選手が、身体の故障で我が小学校の裏手にある有名な整骨院に治療に来た時、本物の長嶋選手を見たのが切っ掛けでカッコいいと思った。
次はパイロット。
当然のことながらエンジン飛行機を始めてからの憧れとなった。
次は模型屋。
言うまでも無く毎日模型に囲まれて、好きなことが出来ると言うことである。
と次々に破れていった。
大した根拠も無く憧れだけなので、破れるのは当たり前だ。
いつの日か夢は持たなくなっていった。
その代わり夢は希望と言う形に変化していった。
エンジン飛行機では全日本のチャンピオンにもなったことがある鎌さんに追いつけ追い越せと頑張った。
確認は出来ないが希望は叶った。(油職人の今昔話のパート1に詳しく書いています)。
希望とは
「そうなって欲しいこと」
とか
「そうなって欲しいと望むが大変な努力が伴う」
と言うように夢に比べたら具体性がある。
実社会に出てからは目標を持つようになった。
夢、目標、希望、を考える時最も叶え易いのは
「目標を持つこと」
だとこの歳になってようやく解ったような気がする。
夢は夢でしかなく、希望は達成するのに才能や運や大きな努力や犠牲(伴う)がいる。目標は運や才能や努力も必要だが、今までの経験(学んだこと)や体験がベースになっているので達成し易いかもしれない。
円陣家至高を立ち上げて、開発段階から商品が行き着くだろう目標を必ず掲げて、ことにあたっている。
だから何世代も先の開発商品をスタンバラせていられるのかもしれない。
おいらの開発した商品全てに次世代が存在している