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12月23日(日)ダートスポーツ読者大感謝祭にての円陣家至高ブースに、2012年全日本モトクロスIA2チャンピオンの山本鯨選手が遊びに来てくれました。
山本鯨選手は2013年シーズン、円陣家至高油脂類と共に戦う事になりました。
かつて、山本鯨選手がプロになるまで続いた関係が2013年シーズン復活します。感慨深いです。
2013年、山本鯨選手の応援をよろしくお願いいたします。
チェーンはノンシールが良いのかシールが良いのか?って言う論議が未だに絶えず聞こえてきます。特にレースでは・・・・・
CPOが無かった頃なら、レースには抵抗の少ないノンシールチェーンが有利だったかもしれません。現在ではチェーンメーカーの努力もありシールチェーンの抵抗も大分低減されているのでシールチェーンの使用は有利だと思います。
ノンシールチェーンとシールチェーンにCPO[R]を塗布すると後輪軸出力は殆ど違いを生じません。
モトクロスなどダストが多いコースでの使用はシールチェーンが有利です。シールチェーンはローラー内保油力が高いのでCPO[R]の持続力が上がります。シールによって遠心力で外に出ようとするCPO[R]の大気飛散を防いでくれます。
ローラーが回ればCPO[R]はローラー軸の中心に向かおうとしますので耐久性が増すのです。それでもチェーンの遠心力は凄いので注油はこまめに行うことをお薦めします。
又、チェーンへの注油は前の日に行えば更に良い結果をもたらします。
CPOは入門商品、出来ればCPO[R]の常用をお薦めします。
例として山本鯨はエヌマのシールチェーン+CPO[R]をプロになるまで使い続けていました。
先日、山本鯨のお父さんと電話で話したとき聞いたのですが、ノンシールチェーンは使ったことが無いと言っていました。シールチェーンはちょっと高価ですが、使う価値は十分あると思います。
それから、チェーンのローラーの表面が乾いて(油が付いていない状態)いると潤滑してないと思っている方が結構多いのですが、これは勘違いされているか間違いです。
チェーンのローラーが回っていればローラーの表面に油が付いてなくても全く問題はありません。逆に油が付いていると埃などを吸着してヤスリのようになってしまいます。
その証拠にホワイトグリスなど塗布していると段々黒くなってきます。逆説的ですが、もし埃を吸着しないのであればホワイトグリスはその名の通り白いままのはずです。
せっかくのカラーチェーン、ドレスアップの一つであるチェーンのカラーを活かしたいですね。(ホワイトグリスなどを否定している訳ではありません。)
最後に一言二言、CPO[R]やCPOの最も効果的な使用法は前述したように注油は前の日にと言う事と1回の注油量はチェーンのコマ数にもよりますが平均約2ccが適用量です。つまりCPO[R]やCPOを25回から30回程度で使い切る感じです。
油類商が無料塗布キャンペーンなどで注油している量はお試し程度の量で、この量は約0.5〜1ccです。
実用的で最も重要なのは注油時期になりましたら、前日に注油することです。
レースであれば出来る限りシールチェーンの使用と前日に注油です。後は毎ヒート終了後、直ぐに注油です。ヒート終了直後はチェーンが暖まっておりCPO[R]やCPOの浸透効果が高いからです。
CPO[R]やCPOを使用するならチェーンクリーナーを使わないこともCPO[R]やCPOの効果持続を高めます。
汚れていてもCPO[R]やCPOを注油し走行し注油し、と繰り返すことでチェーンは綺麗になって行きます。
CPO[R]やCPOの剥離効果を利用すればチェーンクリーナーを使う必要は全くありません。
どのような洗浄剤を使ってもチェーンから油分を取った瞬間にサビは発生します。CPO[R]やCPOと遠心力に任せれば概ね汚れは落ちます。
概ね落ちたところで細部を柔らかいブラシで擦ってウェスなどで拭き取りCPO[R]やCPOを注油してあげれば完璧です。
中性洗剤での洗浄もしない方が良いでしょう。