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円陣家至高油類商

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2012年1月25日

地道

(7)E.G.Aの作用

エンジンを潤滑しているオイルは表面潤滑と言って金属の表面に付着して潤滑を行っている。エンジン潤滑例としてシリンダーとピストンだが、夫々の表面に付着して潤滑している

しかし、シリンダーとピストンの隙間にオイルは存在していない

そんな馬鹿なである。

その証拠は結果論であるがE.G.AE.G.S[LIMITED]を使うとエンジン騒音が著しく低減することだ。

よく新しいオイルに換えるとエンジン騒音が低くなると言われているが、これはオイル粘度が成せる技でシリンダーとピストンの隙間に入って騒音を低くしている訳ではない。しばらくするとオイル粘度が低下して騒音レベルは高くなってくる。

シリンダーとピストンが全く接触しないフローティングが出来たらと考えた

当初エンジン騒音を下げようと考えた訳ではない。エンジンが日増しに高性能になって行くにつけ、エンジンの発熱も高まって行く。エンジンの効率からいっても発熱と言うか熱溜まりが酷い。ラジエーターの容量も肥大して行く。今のエンジンにとって最も必要なモノは放熱と位置付けた

放熱の原理はそんなに難しくない。放熱(熱伝達)面積を多くしてあげればいいんだラジエーターやオイルクーラーの放熱面積を大きくするのでは無く熱源に最も近いところの放熱を考えたんだ。前述したが、ピストンが爆発時などに受ける熱をシリンダーに伝えるのはピストンリングとエンジンオイルだ。おいらはピストン側面全面を使ってシリンダーに放熱してあげれば効率は高まると考えたんだ

もち表面潤滑では不可能。シリンダーとピストンの隙間をオイルで満たす、つまり二重サッシの逆を実行することにした。

得意とする毛細管現象を取り入れれば必ず成功すると確信して試作を行った。つまり、熱の蓄積を元から断てばいいのだ

思った通りエンジン温度はドンドン下がって行く。おいらの考え方が的中、おまけとしてフローティング効果によるエンジン騒音の低減や振動の低減が得られた

商品初期テストは大中小のバイクで行い、熱的に一番過酷な大型バイクによる一般道走行テストを長期に亘って行う。これを行うことで24時間耐久でも通用するモノが創れる。その位一般道は過酷なんだ。ボーン・イン・サーキットはおいらにとってあまり関係ないことと思っている。

山本鯨が行って開発したものは鯨の体重が少なく一般用では合わないためであって、一般には向かない山本鯨専用であると言う事だ。勿論、山本鯨一家からの使用報告は参考になるものばかりだが、商品自体の性能や耐久性などは一般道でのテストが必須である。

それから、フリクッションロスの低減とは抵抗ってぇ解釈ではなくダメージの緩和っておいらは考えている。

ダメージを緩和するために起こる湿式多板クラッチの滑りを阻止しなければならない。E.G.A湿式多板クラッチを強化するんだが、この毛細管現象と表面張力効果がなければフリクッションロスの低減は不可能だった。



独り言:偽物っていつの時代でも無くならないのは何でだろう?きっと販売価格に対してコスト比率が低いからだと思う。偽札だって1ドル札は無いけど100ドル札はある。

偽物を見ながら本物と言われるモノの価値判断をしたらいいかもしんねぇな・・・・・最近の偽物って凄いらしい・・・・・ところで本物ってなぁ〜に・・・・・




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2012年1月18日

地道

(6)E.G.S[LIMITED]の作用

もう少し詳しくE.G.S[LIMITED]について語ってみたいと思う。

前述したようにオーバーホールしたエンジンのピストン側面のカーボン跡をなくしたい。つまり圧縮漏れゼロを目指したことが発端で生まれたのがE.G.S[LIMITED]だ。

何故圧縮漏れゼロなんて馬鹿なことを思いついたか?それはおいらの夢だったからだ

圧縮漏れゼロはE.G.Sハイパースプレーの開発でヒントを得た。E.G.Sハイパースプレーで燃焼室内をコーティングすることで、圧縮圧力が高まるのをコンプレッションゲージや排気音で確認出来る。エンジンの設計屋も圧縮漏れは考慮して設計していると思うので、圧縮圧力を高めることに無理は生じないはずだ。圧縮圧力を上げるために圧縮比を上げるお方がいるが、圧縮圧力を上げるのと圧縮比を上げるのとは全く違う。ただフッ素系樹脂やフッ素系ガスの限界は低い。圧縮漏れをゼロにするのは無理だ。

前述したように液体でやることにした。燃焼室に留まる事から燃焼したり、蒸発してしまっては元も子もない。燃えない液体の開発しかない。簡単ではなかったが何とか創ることが出来た。

どのように作用するかと言うと、ガソリンに混合されたE.G.S[LIMITED]がキャブレター(ちょっと古いが勘弁してくれ)又はインジェクションから燃焼室内に入りガソリンとE.G.S[LIMITED]の一部が燃焼し、E.G.S[LIMITED]の燃えない液体成分が吸入爆発の繰り返しで燃焼室内に蓄積していく。圧縮工程と排気工程で持ち上げられたE.G.S[LIMITED]は爆発工程でほとんどがピストンヘッドのエッジ部分とシリンダーの境目に均等に集結する

これが圧縮漏れを限りなくゼロにするE.G.S[LIMITED]効果である

若干エンジン騒音が低くなるのは、ピストン一番及び二番リングまで浸透していくのでピストン首振りが抑えられるからだ。

ジワジワであるが毛細管現象で各ピストンリングとピストンが接する部分に浸透していくので、ピストンリング固着を防ぐことも可能となった。

E.G.S[LIMITED]はパワーやトルクの増大はもとより燃費を良くする。これはE.G.S[LIMITED]効果で圧縮の高まりにより燃焼効率が上がることによるんだ

燃焼効率が上がると必要以上の燃料がいらなくなる

例えばキャブレターの場合、E.G.S[LIMITED]を使う以前と同じキャブセッティングだとE.G.S[LIMITED]使用後は濃い目になる

燃料には二つの機能があって爆発機能と冷却機能がある爆発は燃料が一定量しか必要ないので、もう一つの機能である冷却機能が大きくなり、つまり酷い時にはスパークプラグがカブってしまうのだ。特に走行距離の多い車両は要注意で改めてキャブセッティングされることを薦める

コンピュータ制御のインジェクションではあまり問題はない。

E.G.Aをエンジンオイルに添加したり、円陣家のエンジンオイルだけを使っても燃費は良くならない

燃費やパワー&トルクを改善したいならE.G.S[LIMITED](四輪ではFORCE-1)の併用が不可欠だ

E.G.S[LIMITED]とE.G.A(四輪ではE.G.A IV) を併用すれば圧縮漏れが無くなることからクランクケース内の圧力は異常に高まることが無くなる

E.G.AほどではないがE.G.S[LIMITED]も放熱に寄与してくれる。

燃焼室内の潤滑も行ってくれるのでエンジンの耐久性は高まる



独り言:パクルとか物真似するとか良くない事のように言われているが、物真似って人間のDNAに組み込まれている本能だと思う。

生まれて間もなく母親の真似をする。幼児期には周囲の人間やテレビに映るものを真似る。学校に行くようになると教科書と言う真似を奨励する書物に出会う。

その書物に書かれていることを真似すると先生や親から褒められる。褒められると更に勉強と言う物真似の手法を駆使して上を目指す。そして高学歴を得たり、高収入を得たりする。

自動車のデザインを見てごらん。液晶テレビのデザインを見てごらん。F‐1やモトGPのマシンのデザインを見てごらん。戦後間もない頃の日本って・・・・・

昔のF-1タイレル(ティレル)6輪ってユニークだった・・・・・人類から物真似が無くなったらどうなるんだろう・・・・・




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2012年1月11日

地道

(5)振動をコントロール

エンジンの最高回転数を決めているのは4ストではバルブスプリング? ピストンリング?2ストは・・・・・長くなるんで止めておこう。

最近では回転リミッターかな。

リミッターが無くてもスロットルを開けて行くとバルブサージングと言って、或る回転に達するとバルブが踊って吸排気が不規則になり、それ以上回らなくなるんだ。

E.G.AE.G.S[LIMITED]を使うと振動が低減する。振動が低減しただけで上が回るってどう言う事なんだろう。

固有振動と言ってモノは常に振動しているモノには必ずそのモノだけの固有の振動数があるんだ。バルブスプリングも固有振動があって、回転数によってバルブスプリングは共振して踊り出すんだ。以前、韓国だったと思うが、ビルが地震でもないのに揺れたってぇことが報道された。これが固有振動とか共振とかが関わってるってぇ例の一つだ。

これを防ぐため、不等長のスプリングやダブルスプリングにすることで、最高回転数を設計上確定?している。

回転数を上げるのは正確にはスプリングだけではないが、スプリングによる比率が高い。

おいらが振動に気が付いたのはZ2をボアアップした時にさかのぼる。

オリジナル排気量の時に最高速は実測メーター読みで200Km/hでバルブサージングを起こした。ボアアップ後の最高速は210Km/hまで出したがバルブサージングは起きなかったんだ。回転数は忘れてしまったが、明らかにエンジンはオリジナル排気量より回っていた。ギア比は同じ

頭の中で何故何故問答が始まった。バルブスプリングはオリジナルのまま。感覚なんだが、身体に伝わる振動が少なかったような気がした。ボアアップしたことでエンジン自体の固有振動数が変わったのは確かだ。

幸か不幸かではなく、いい意味で振動が減ることでバルブにいい影響が出たと当時のおいらは考えた。この経験から全てではないが、エンジンの振動が減るとエンジンがよく回るんだ

但し、回転リミッター付きエンジンは除外。

余談だが、エンジンオイルの注意書きに「回し過ぎに注意」って書いてあるのはおいらの創ったエンジンオイル以外無いと思う?よ。

ビトッチのカブも良く回っているようだ。Yam130のDE耐号XR100も信じられないと言うより、ありえない回転数で走っているらしい?

只、最も注意が必要なのは回し過ぎによるピストンリングの踊りだ詳しくはエンジンオイルの項で話そうと思う

もっと不思議なのは車種にもよるんだが、ABSOに交換するとエンジンが良く回ることもある。ABSOによる振動低減効果によるものだが、エンジンオイルには敵わない。

バイクは振動の塊なのだ



独り言:ジュール・ヴェルヌ、SF作家だ。代表作の地底探検や海底2万マイルなどがある。映画化された時、両方とも主演がジェイムズ・メイスンだ。

地底探検では地質学者オリバー教授に扮し、パット・ブーンと未知の地球の中心に向かって探検する。海底2万マイルでは潜水艦ノーチラス号の艦長ネモに扮し、カーク・ダグラスといがみ合うもオオイカを一緒に退治する。

この潜水艦、未知のエネルギーで動くのだが、このエネルギーは明らかに原子力だ。SF作家は凄い・・・・・




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2012年1月4日

地道

(4)求めるもの2

駆動もしていないのにフロントタイヤの真ん中が減って行くのって不思議に思ったことありませんか。

フロントタイヤの両サイドだとコーナリング中滑っているからとか、負荷がかかって摩擦でとか何となく理由付けが出来そうだ。でもフロントタイヤの真ん中の減りに理由付けをするとブレーキング時くらいしか思い当たらない。

以前、何かに例えると答えが見つかることがあると話したのを覚えていると思う。タイヤの減りは飛行機が着陸の時タイヤが着地した途端、白煙を吐くのを見たことかあると思う。何故白煙を吐くかと言うと、タイヤの回転とタイヤ接地速度の違いにより、タイヤのゴムが摩擦で物凄く速く減る時に発生する白煙である。

通常タイヤは直線を走っている時やコーナリング中も弾んでいる。路面をトレースしていることはほとんど無い1/1000mmでも10mmでもタイヤが弾んで路面から離れていればグリップしない。例えば直線を走行してても、タイヤが路面から離れては着地するを繰り返している。これが駆動してないフロントタイヤが減るメカニズムだ

リアタイヤは更に減り易いのは駆動輪であることだ。駆動していることでタイヤが弾んだ瞬間空転スピードが車速より速く回転してしまうからだ。極端な言い方するとタイヤが弾まなければタイヤはほとんど減らない・・・・・はずだ

これを克服出来れば路面の凸凹を弾むことなくトレース出来ると考えた

インナーチューブとアウターチューブをエンジンのシリンダーとピストンのようにフローティングさせ、同時に泡をコントロールすることでタイヤの弾みを抑えたんだ。フローティングはインナーチューブとアウターチューブを正確に平行移動させることで強大なジャイロ効果を生み出し「転ぶ気がしない」とか「こんな強風でも何故かおっかなくないんです。」などとユーザーに言ってもらえるまでになった。

跳ねないサスはタイヤ寿命やグリップ性能に大きく寄与している。敢えてタイヤの寿命がどんだけ延びたなど野暮なことを言うつもりはない。ABSOを使った人が判れば良い事だ。

ABSOは全く新しい考え方で出来たモノであることから、セッティングはABSOなりのものが存在する。ダンパー調整などは開放状態からやる方がいい答えが出る可能性がある。特に倒立サスで標準体重の人なら油面を若干低くした方がいいだろう。これも中々理解してもらえない。

どうしても今まで使っていたオイルのデータでセッティングをしてしまうようだ。オイルの性質が違うのだからABSOなりのセッティングをしてもらいたいと思うのだが・・・・・

油面は基本的に体重の大小で決めるのがスジだと思っている。特に体重が重たい人に効果がある。

タイヤのグリップ力が増大するのはABSO効果で跳ねずに路面をトレースしてくれるからだ。前述したように1/1000mmでもタイヤが路面から離れていたらグリップしない。弾まないタイヤは発熱を抑えられ寿命が延びる

ABSOに換えると跳ねなくなることからハンドルに全てではないが、あまり振動が伝わらなくなる。その結果ハンドルから受ける情報が少なくなったと言う方が多い。不必要な振動がハンドルに伝わらないことから疲労が低減出来る

タイヤ接地時間が長いことの証明だが、燃費が良くなるんだ。駆動輪が弾んで空転したり、フロントタイヤが弾んでメーターカウントが正確でなかったりすることが無くなり、真実に近い走行距離がカウントされるからだ。最も燃費に寄与するのが、駆動輪が弾まなく、接地時間が長い事で、前に進もうとする時間が長く前に進む事での無駄が低減するからである。

不思議と思うかもしれないが事実である。 これらのことから走りはスムースになり、路面を思い通りにトレースでき、セーフティが望めるようになってくるんだ。



独り言:久しぶりに若い連中とホームセンターに行った。何でもあるってぇ感じ。これこそ昔の百貨店が進化した姿だ。

今の若いヤツ等は幸せだと思う。おいらの若い頃に今のホームセンターがあったらと・・・・・




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2012年1月1日



旧年中は格別のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます

本年も倍旧のご愛顧の程お願い申し上げます

平成24年 元旦




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